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4月のお手入れ
 春まきの草花は、秋まきの草花よりも高い温度が必要で、気温が15℃程度になる4月下旬以降がタネまきの適期です。それより早くまく場合は、ビニールをかぶせて保温してやり、育苗する場合はフレームかハウスの中でタネまきします。

 発芽日数は短いもので3〜5日、長いもので2〜3週間、多くの場合は1週間で発芽します。発芽がそろい、成長がはじまると間引きをしたり、仮植したりして、苗の伸びすぎを防ぎます。例えば、センニチコウは本葉2〜3枚の頃に仮植、本葉4〜5枚で定植します。アスターは発芽後早めに間引きし、本葉4〜5枚の頃に定植します。ケイトウは本葉2〜3枚の頃に仮植、本葉6〜7枚の頃に定植します。

 なお、アサガオ、ヘチマ、ヒョウタンのように発芽に高温を必要とするものは5月中旬にタネをまきます。
5月のお手入れ
[草花]
八十八夜が過ぎると草花のタネをまく適期ですが、アサガオは発芽に高温を必要とするので5月中旬にまきます。

 アサガオは表皮が厚くかたいため、発芽が不ぞろいになることがあります。一斉に発芽させたい場合は「芽切り」といって、タネの胚(へそ・とんがり部分の先端)のところを、つめ切りかヤスリで表皮が白くなる程度に削り取ります。こうしてまくと4〜5日で一斉に発芽します。


[庭木]  害虫防除
 庭木にアブラムシやハマキムシ、ケムシなどの害虫が発生していないかよく観察しましょう。これらの害虫は初期防除が大切で、大発生してからの農薬散布では遅すぎます。

 冬の間に一度も防除していない場合は5月に1度、すべての庭木に殺虫剤を散布して下さい。なお、農薬を散布するときは、帽子、メガネ、マスク、長袖の服を着用し、身体の露出部をできるだけ少なくして農薬がかからない工夫をしてください。また、散布が終わったら、すぐに顔や手を石けんでよく洗いましょう。



6月のお手入れ
[草花]
 5月に引き続いて、キクをはじめコリウス、テランセラ、マーガレット、ベゴニアセンパーフローレンス、ゼラニウムなどをさし芽して苗づくりができます。

 また梅雨期は、サツキ、ツツジ、ツバキ、カナメモチ、マサキなどの常緑広葉樹、ユキヤナギ、ボケ、コデマリなどの落葉樹も、枝の先端の伸びが落ち着くこの時期がさし木の適期です。

 コスモスは日本の気候によくなじんだ、秋を代表する草花です。ちょっとした空地があればコスモスのタネをまきましょう。コスモスの花摘み園などで栽培されている代表的な品種「センセーション」は、大阪で5月下旬にタネをまけば7月上旬〜9月下旬まで花が咲き、6月中旬にタネをまけば8月上旬〜11月上旬まで花が咲くという実験結果があります。
 コスモスといえば秋の花ですから、6月中旬から7月上旬にタネをまき、秋に良い花を咲かせましょう。
 まき方は簡単で、耕した空地に直接パラパラとばらまきし、薄く覆土したのち水かけします。発芽まで5〜6日かかりますので、もし雨が降らない場合はもう一度水かけします。


[庭木]  花が終わったらすぐに剪定
 4月に美しい花を楽しませてくれたサクラには、厄介なケムシ(アメリカシロヒトリ)がいっぱいつきます。このケムシは、淡黄色をした小さい時期に、枝先の葉を巻き込み薄い糸状の巣をつくり、この中に群生(集団)していますが、大きくなると周りの葉を食べて成長し、樹全体を丸坊主にしてしまいます。こうなると防除が難しいので、群生(集団)している間に、巣を枝ごと切り取るか殺虫剤を散布します。

 サツキ、ツツジは7月に入ると翌年の花芽が枝の先端にできるので、花が終わったらすぐに、整枝・剪定してやることを忘れないでください。この時期の剪定を忘れてうっかり秋に剪定してしまうと次の年は花が咲かなくなります。

 アジサイは、今年花をつけた枝には翌年は花が咲きません。そこで花が終わったら花がらの摘み取りを兼ねて、花首のすぐ下の葉2枚をつけて次の節の真上で切り取ります。(よく見ればわかるように花の下の1節には芽がありません)
 また、株立ちになって混み合っている枝は株元から5節ほど残して切りつめます。
 今年花をつけなかった枝は、来年花が咲くのでできるだけ放置しますが、あまり長すぎる枝は先端の3分の1を切りつめておきます。



7月のお手入れ
[草花]
 ジャーマンアイリス、アヤメ、カキツバタなどのハナショウブの仲間は、地植えのものは3〜4年に1回、鉢植えのものは毎年株分けして植えかえましょう。株分けは花が終わってすぐに行います。今年花を付けた茎の地際には、左右に若い芽が付いているはずです。来年はこの芽に花が咲くので、古い茎1本にこの芽を2〜3個付けて株分けします。株分けするとき、葉が長くて不便な場合は、葉を半分くらいに切りつめて植えてください。

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 ベゴニア・センパーフローレンス 、ペチュニア、マリーゴールド、インパチェンスなどは、徒長して花が咲かなくなったら、草丈を低く切り戻して側枝を出させると、つぼみを増やして再び花を咲かせることができます。

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 太陽光線の一番強い7月中旬〜8月中旬の晴れた日に、使い古した土を太陽熱で消毒します。家庭用の透明なゴミ袋に土を入れて口をしばり、袋の中で平らに広げて2〜3日、日光に当てて干します。ときどき裏表をひっくり返すと効果的です。土の温度が60℃以上になれば、ほとんどの病害虫を死滅させることができます。



8月のお手入れ
[草花]
 7月のお手入れのところでも書きましたが、花壇やプランターのサルビア、ベゴニア・センパーフローレンス、マリーゴールドなどが伸びすぎて、形が乱れたり、この猛暑で花が咲かなかったり、何となく元気がないのではありませんか。
 「人間はクーラーでのんびり。草花たちは暑さでふうふう」。これでは可哀相です。思い切って2分の1くらいの高さに剪定、整枝し、その後1週間に1回くらい液肥を与えて秋を待ちましょう。朝夕が涼しくなる頃から芽を伸ばし、きれいな花を咲かせてくれることでしょう。

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 ハボタン、パンジー、ビオラ、デージーなどの花壇苗は、苗を購入して花壇やプランターに植える方が多いと思いますが、一度、タネをまいて苗づくりに挑戦してはいかがでしょうか。(詳しくは花壇苗のコーナーをお読みください。)
 そこまでは難しいと思う方には、3号ポットに植え替える直前まで育てたプラグ苗(ピット苗など業者によって色々な名前がつけられている)が販売されています。この小さな苗を購入して育ててみるのも面白いものです。

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 7月下旬〜8月中旬までの間、シャコバサボテンの鉢を雨のかからない風通しのよいところに移動させ、20日間ほど水やりを止めて乾燥させると花付きがよくなります。また、9月に入ったら午後5時から翌朝の9時まで、株全体を段ボール箱ですっぽり覆い、日光を遮断しておくと、20〜25日後にはつぼみが見えるようになります。
 自然状態のシャコバシャボテンは11月下旬〜12月に開花しますが、このようにすると自然開花より50日くらい早く花を楽しむことができます。

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 一生懸命育てた草花や高いお金を出して買った切花も、夏の高温多湿ですぐにしおれてしまいます。これは切り口付近に繁殖するバクテリアや水揚げを抑制する物質によるものだといわれています。
 このため、むかしから切花を1日でも長く楽しむために、いろいろな工夫がおこなわれてきました。たとえば、すぐに水につけて水中で切り直したり、切口を焼いたり、熱湯に切口を1〜2分浸けてから水に移して、切口のバクテリアを殺菌する方法があります。また、最近では花瓶の水に少量の砂糖を入れたり、台所洗剤(界面活性剤)を1〜2滴落とす方法も効果があるといわれています。一度試してみてください。



9月のお手入れ
[草花]
 秋まき草花の発芽適温は15〜20℃です。秋は日ごとに気温が下がってくるため、タネまきの適期を逃さないように気をつけましょう。タネまきの時期が遅れると、冬までに十分に根を張ることができず、越冬できなくなるものもあります。

 キンセンカ、ナデシコ、キンギョソウなどは、やや早めの8月下旬〜9月下旬にタネをまきます。ゴテチャ、スイートピー、チドリソウ、ハナナなどは、やや遅い10月中〜下旬にタネをまきます。

 育苗箱で苗を育てるとき、細かなタネはばらまきにし、キンセンカ、ナデシコのような大きいタネはすじまきにします。スイートピーなど移植を嫌うものは直まきにするかポリポットで育苗し、植え傷みを防ぎます。

 また、ガザニアのように綿毛に被われたタネは、発芽をよくするため、湿らせた砂と手の中でもみ合わせてからまきます。

 タネまきの要領は秋まき草花のコーナーをお読みください。



10月のお手入れ
[草花]
 アガパンサス、ストケシア、シバザクラ、リアトリスなどの宿根草は、何年も同じところで栽培していると大株になりすぎたり、ときには、衰弱し始めるものもでてきます。
 こんなときには、10月に植え替えや株分けをしてやりましょう。なお、寒さに弱いガーベラや秋に咲くシオンなどは、春に株分けします。

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 グラジオラス、アマリリスなど春植え球根は、次第に生育が衰えて葉が黄変して枯れます。寒くならないうちに、葉を土際から切り詰めて球根を掘り上げ、土を落として日陰の暖かいところで春まで貯蔵します。

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 今が秋植え球根の植え付けの時期です。秋植え球根は、冬季が湿潤で夏季には乾燥する地中海気候地域原産のものが多く、日本では、気温の高い夏は球根の状態で休眠し、涼しい秋になると発根を始めます。そして、冬も生育を続け、春の気温の上昇とともに生長して花を咲かせます。その後、新球が肥大して成熟すると地上部の葉が枯れ、次の活動期の秋まで休眠します。

 チューリップやヒヤシンスなどは、葉が枯れたあと球根を掘り上げて保存します。これは、気候風土が原産地の環境と異なり、土の中では球根が完全に休眠できず、腐ったり病害虫の被害を受けるからです。
 一方、スイセンやクロッカスなど気候への適応性の高いものやユリ類は、掘り上げて乾燥させるとかえって球根が消耗するので、そのまま土の中において栽培を続けます。



11月のお手入れ
[草花]
 秋の花もいよいよ終わりです。冬から春に向けての花を植えましょう。

 プランターや鉢などにはパンジー、ビオラ、デージーなどの寄せ植えが適しています。花壇にはいろんなハボタンを組み合わせてみるのも面白いでしょう。
 ハボタンには、葉の形によって丸葉系、ちりめん系、さんご系、かんざし系などがあり、形も多様で葉の色もカラフルです。それぞれの花壇にあった形や色合いを考えて植え込みましょう。

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 11月には各市町村ごとに「農業祭」が開催されるので、出荷している農家の意見も聞いて、気に入った花壇苗を購入してください。



12月のお手入れ
[草花]
 草花も、野菜と同様防寒対策をします。防寒にはビニールのトンネル・フレームや寒冷紗(かんれいしゃ)・不織布(ふしょくふ=マット状にした布様資材)・ヨシズなどで草花を覆う方法と、ワラ・もみがら・落葉などで土の表面を覆う方法があります。それぞれの草花に合った対策を取りましょう。

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 12月は、クリスマスやお正月に向けて鉢花を購入される方も多いことでしょう。購入するときのポイントと購入してからの管理については、冬の鉢花のコーナーをお読み下さい。



1月のお手入れ
[草花]
 草花を育てたあと、長い間放置してあった花壇などは、土が固くしまり、空気のとおりも水はけも悪くなっています。冬の間に鍬やスコップで掘り起こし、雑草の根や害虫の幼虫などを取り除き、土を空気に当ててやります。
 このとき、15p以上を目安に深く掘り起こし(深耕)、できるだけ上層の土と下層の土をひっくり返す(天地返し)ようにしてください。

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 1月には今年の植え付け計画をたててみましょう。
 庭の片隅に少しでも土の部分があれば、花壇づくりが楽しめます。むしろ、スペースが狭いという条件を逆手に取れば、花壇プランもたてやすく、植え替え作業も簡単で、手軽に花づくりが楽しめるかもしれません。

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 花壇は花を絶やさないようにすることが大切です。
 パンジー、インパチェンス、ベゴニアセンパーフローレンスなどのように、花の咲く期間の長いものを中心にローテーションを組み、ある時は一斉に、少ないときでもどこかに花が咲いているように、カタログなどで調べてプランをたてるのも楽しいものです。
 たとえば、早春からはパンジー、ビオラ、プリムラポリアンサ、プリムラジュリアンなどを、初夏から秋にかけてはサフィニア、インパチェンス、サルビア、マリーゴールドなどを、冬にはハボタンの寄せ植えなどを中心に考えてみましょう。

 そのとき、花の切り替えの時期が大切です。多少花が残っていても、予定どおり思い切って植え替えるのが、いつも美しい花壇を楽しむコツです。


[庭木]
 花木が休眠している冬場に与える肥料のことを「寒肥(かんごえ)といいます。春先になって根が動きはじめるとこの肥料が吸収され、生長や開花を助けます。

 肥料を吸収する根の先端は、枝の先近くまで伸びているので、枝が伸びている先端の真下あたりに円を描き、その円に沿って幅20〜30p、深さ15〜20pの溝を掘り、そこへ肥料を入れて埋めもどします。このとき、根に直接肥料が触れると根がいたむので注意します。肥料は成木(10年生以上)1本あたり、有機配合肥料400g程度でよいでしょう。

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 お正月にぜひ用意したいのが松竹梅の寄せ植えです。
 松竹梅の寄せ植えがつくられるようになったのは250年程前だといわれています。30年程前までは、お正月にはどの家にも飾られていたものです。

 最近は、洋風建築の家が多くなり、松竹梅の寄せ植えを飾る家庭はずいぶん少なくなりましたが、まだまだ根強い人気があります。

 寄せ植えに使われるウメは、お正月に花が咲くように蕾がふくらみ、色づいている促成物の品種が使われているので、お正月が過ぎてウメの花が咲き終わると松竹梅の寄せ植えの鑑賞期も終わります。
 寄せ植えの材料は、うまく管理すれば翌年も利用することができますが、植え土も植え方も観賞用になっているので、この鉢に植えたままでは育ちません。鉢からていねいに抜いて、一株ずつ植え直して育ててやることが大切です。

 ウメは花が咲き終わったら花がらを摘み取り、伸びた枝の芽2〜3節を残してすべて剪定します。そのとき、外側に向いている芽のすぐ上で、斜め45度の角度で切ってやると外向きに姿のよい枝が伸びてきます。2月上旬までに、赤玉7、鹿沼土3の割合に配合した用土に植え替えましょう。

 マツは桐生砂(川砂)に植え替えます。このとき、植え替えたマツが動かないように、ビニールまたは針金で鉢に固定しておきます。

 フクジュソウは、根をいためないように気をつけて、大きめの鉢に植え替えます。庭があれば、地植えにしたほうが株が大きく育ちます。

 ササは、3号鉢くらいの小鉢に植え替えてコンパクトに育てます。

 今年の年末には、ひと回り大きな寄せ植えがつくれるようにがんばってみてください。



2月のお手入れ
[草花]
 草花の好む土壌酸度(PH)は、種類によって異なります。そのため、土の酸度を測定し、その酸度にあった草花の種類を選んだり、石灰質肥料を入れて酸度矯正してやる必要があります。
 園芸店などで簡易な土壌酸度(PH)測定液が販売されているので活用するとよいでしょう。

おもな草花の最適酸度(PH)
強酸性
(PH5〜6)
ツツジ類、アザレア、ベゴニア類、スズラン、クレマチス
弱酸性
(PH6〜7)
キク、バラ、シクラメン、ポインセチア、ストック、ペチュニア、チューリップ
中性
(PH7)
ジニア、マリーゴールド、プリムラ類、マーガレット
アルカリ性
(PH7〜8)
キンセンカ、シネラリア、ガーベラ、ゼラニュウム

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 鉢植えのチューリップを、約1ヵ月早く咲かせる実験をしてみませんか。
 チューリップは、植え付け後5℃の低温に7週間くらいあわなければ、花芽が正常に発達せず茎葉も満足に伸びません。しかし、2月までの冬の間の気候が、この条件をほぼ満たすので、2月になってから暖かい室内に持ち込み、日当たりのよい窓辺において育てると、3月に花を咲かせることができます。


[庭木]花木の剪定
 ボケマンサクサンシュユユキヤナギなどのつぼみはすでにふくらみはじめています。つぼみの付いた枝を残し、つぼみの付いていない徒長枝や混み合っている枝、枯れ枝などを付け根から切り取り、姿を整えてやりましょう。

 アジサイは、開花が終わった後で軽く剪定してあります。2月になると枝先またはその下の側枝に付いている花芽がふくらんで丸みをおび、花芽がはっきりと判るようになります。この時期に、1枝に3〜4個の花芽を残して冬剪定をすると、姿も整い翌春の花もよく咲きます。

 ハナミズキは、枝の先端に丸い花芽が付いています。先端の細い芽は葉芽です。ハナミズキも、大きくなると姿が乱れてくるので、冬剪定で高くなりすぎた芯を止め、からんだ枝や下に垂れた枝などを取り除きます。このとき、できるだけ花芽のついている枝を残すようにしましょう。

 常緑のサザンカツバキも、花が終わったらすぐに剪定します。



3月のお手入れ
[草花]
 まだ、葉ボタンなど冬の草花が花壇に残っているときは、今からでも間に合うパンジービオラなどで、春の花壇をつくりましょう。

 この時期の苗は、植え付けるとすぐに生長します。茎がしっかりした根張りのよい株を購入し、株間を広めに植え付けます。
 プランターならパンジーで3株、ビオラで4〜5株が適当です。

 春植え球根の植え付けは4〜5月ですが、そろそろダリアグラジオラスの球根の入手時期です。カタログなどを見て早めに購入しておいたほうが、種類も豊富で好みのものが選べます。

 ダリアはクラウンと呼ばれる部分から芽が出るので、購入するときには、クラウンが折れていないかどうか気をつけます。

 グラジオラスはしわが少なく充実し、持ったときに重たく感じられる球根を選びます。


[庭木]
 3月になれば各地で植木市が開催されるように、庭木の植え付けや移植は3月中旬〜4月上旬が適期です。

 野菜や草花は簡単に植え替えやタネのまき直しができますが、庭木はそうはいきません。勢いの弱い庭木を植えた場合、いくら手を尽くしても手間をかけた割りにはよくなりません。立派に育てるにはよい庭木を選ぶことが大切です。

 よい庭木とは、地上部の形ががっちりしていて枝が徒長していないこと。細かい根がたくさん出ていること。さらに、太めの幹に枝葉がたくさんついていてみずみずしく、しまった形のものです。

 また、根鉢のついた庭木は、鉢土がくずれたり乾燥していないもので、根鉢の直径が幹の根元の直径の4〜5倍以上あるものを選びます。



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