秋まき草花のお手入れ
9月
秋まき草花のタネまき時期

ナデシコ
 新しい清潔な用土を使い、育苗箱で苗を育てます。発芽を揃えるために、発芽するまで床土を乾かさないように気をつけ、発芽後は立ち枯れを防ぐために過湿を避けます。本葉2枚の頃、3×5cm間隔に移植し、本葉6〜8枚になれば植え付けます。植え付け後10日後に摘心すると、側枝が出て花数が増えます。

キンギョソウ
 キンギョソウも育苗箱にタネをまきます。光を好む性質のタネ(好光性種子)なので覆土はしません。タネの上から直接水をかけずに、底面から水を吸わせてできるだけ涼しいところにおきます。
 発芽後1〜2週間で本葉が出始めた頃に5×5cm間隔に移植し、本葉4〜5枚のころに植え付けます。このとき、一度摘心しておくと花数が増えます。
 なお、少し寒さに弱い草花なので、冬に霜よけなど寒風を防ぐ工夫が必要です。

キンセンカ
 タネまき後の乾燥を嫌うのでこまめに水かけします。本葉5〜6枚の頃に、20cm間隔(株間)に植え付けます。なお、10月以降に遅まきする場合は、直まきにしないと十分な生育が期待できません。直まきの場合は1ヵ所に4〜5粒まき、間引いて強い苗を育てます。本葉10枚の頃、本葉6〜7枚を残して摘心すると株が張り、花の数が増えます。

ヤグルマソウ
 寒咲種のタネをまくと、暖かいところでは年内に開花します。直根性なので、直まきするかポリポットで育苗し、本葉5〜6枚の頃に植え付けます。タネをまくとき、あらかじめ一晩水につけて催芽しておくと発芽が良く揃います。また、吸水させたタネを冷蔵庫で2〜3週間保存しておいてからまくと、開花促進の効果があるといわれています。

サポナリア
 草丈が60〜90cmあり、草姿はカスミソウによく似ていますが、花はカスミソウより大きく一重咲きです。移植を嫌うので直まきにします。

ポピー
 非常に強く、直まきで十分育ちます。タネが細かいので厚まきにならないように気をつけます。苗が混みあうと株張りが悪くなり花の数が少くなるので、早いうちからこまめに間引きをします。

ゴテチャ
 直根性のため移植を嫌うので直まきを基本とします。タネが非常に細かいので、厚まきにならないように気をつけます。肥料を吸収する力が強いので、やや痩せ気味の砂壌土が適します。発芽後、混み合っているところは順次間引いてやります。

スイートピー
 移植を嫌うので、ポリポットで育苗するか直まきにします。タネは1ヵ所に3〜4粒まきうすく覆土します。
 ポリポット育苗の場合は、本葉5〜6枚の頃に摘心し側枝が伸びて葉が2〜3枚出てから植え付けます。直まきの場合も本葉5〜6枚の頃に摘心して子づるを2〜3本伸ばして育てます。

チドリソウ
 10月に入ってからタネをまきます。この草花も直根性なので必ず直まきにします。なお、光を嫌う性質のタネ(嫌光性種子)なので、タネが完全に隠れるまで覆土します。

 

photo by 青木繁伸

 

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