ご覧になりたい種類を
クリックしてください↓
 

6月のお手入れ
 40年も会っていなかった友人から、偶然このホームぺージを見たとメールがあり、自宅にカキを植えているので、ぜひカキのことも書いて欲しいとの要望をもらいました。

 新たにカキのページをつくりましたので、そちらをご覧ください。



7月のお手入れ
 ウメ、ビワ、サクランボ、モモ、イチジクなど、いろいろな果実が収穫時期になりうれしい季節です。
イチジクの代表的な品種「桝井ドーフィン」の露地栽培での収穫時期は8月中旬から始まりますが、人工的に早く成熟させる方法があります。イチジクを栽培されている方は一度試してみてはいかがですか。

 果実がかなり肥大してやや緑色がうすくなり、実の先端の開口部の赤味がはっきりして内部も赤味が出たころ(7月下旬〜8月上旬)に、毛筆で果実の開口部に食用油を塗ったり、油差しで1〜2滴落としてやると、熟期を5〜7日早めることができます。しかし、一枝で一度に3果以上処理するとかえって熟期が遅れてしまうので、必ず1〜2果だけ処理して収穫し、その後、次の果実を処理するようにしてください。



8月のお手入れ
 8月はミカンについてお話しします。



9月のお手入れ
 9月はクリの収穫が始まります。



10月のお手入れ
 クリ温州ミカンカキなどのおいしい味覚の秋です。
 
 温州ミカンは、10月中〜下旬から早生品種の宮川早生、興津早生などの収穫が始まり、11月中〜下旬から普通品種の杉山温州、大津4号、青島温州と順次収穫が続きます。最近はとくに甘いミカンが好まれ、糖度11%以上がおいしいミカンの目安といわれています。収穫は取り急がず、樹に付けたまま果皮が十分着色し完熟するのを待ちましょう。

 かつて私の勤務地であった大阪府和泉市では、果樹振興会の主催するミカンの品評会が毎年開催されています。私も審査員にとして出席したことがありましたが、果樹の専門家の話では「大きすぎないこと、小さすぎないこと」「こんもりとした美しい形」であることはもちろんですが、「糖度が12%以上なければ入賞はできない」ということでした。
 
 カキの収穫時期は、西村早生が9月下旬、平核無が10月下旬、富有が11月上〜中旬です。富有は甘ガキ、平核無は渋ガキ。西村早生は、タネのある果実は甘ガキで、タネのない果実は渋ガキになります。これを不完全甘ガキといいます。

 甘ガキでも、早取りすると果肉が硬く渋みが残るので、十分に色づいてから収穫しましょう。渋ガキは十分に色づいたものから収穫し、渋抜きをします。

 家庭での簡単な渋抜きの方法はカキのコーナーをお読み下さい。



11月のお手入れ
 カキクリ、イチジクなどの落葉果樹は11月になると落葉時期(葉を落とす)に入り、休眠の準備を始めます。落葉果樹はこの休眠時期に剪定してやります。

 ビワは11月上旬から年末にかけて開花を始めますが、花房がたくさんついているときは、一部の花房を摘み取ってやります(摘蕾=てきらい)。これは個々の花を充実させ、結実を良好にし、大果を育てるためです。
 なお、茂木(もぎ)は花房の中段の3〜4段目を残し、田中(たなか)は下から2〜3段目を残します。



12月のお手入れ
 12月は落葉果樹の整枝・剪定と施肥の時期です。

 寒い時期ですが、暖かい日を選んで作業しましょう。



1月のお手入れ
 落葉果樹、常緑果樹とも、1〜2月の間はほとんど作業はありません。
 しかし落葉果樹の整枝・剪定を12月におこなっていない場合は、急いで整枝・剪定をしてください。

 「キウイフルーツの木に実がならない」との質問を受けることがありますが、キウイは雌株と雄株が別々の雌雄異株(しゆういかぶ)で、片方の株だけでは実がならないからです。必ず、雌株と雄株の両方を混植する必要があります。

 キウイの代表的な品種に、雌株では果実が大きく11月上旬〜中旬に収穫できる「ヘイワード」があります。雄株(受粉用)は、「ヘイワード」と同じ時期に開花する「トリム」を選んで混植するとよいでしょう。
 雄株が植わっていない場合は、5月下旬〜6月上旬の花の咲く時期に、ご近所で栽培しているところから、その日に咲いた雄花をいただいて人工受粉してやります。雄花1個で8〜10個の雌花に受粉することができます。

 また、「果物店で売られているキウイは大きいのに、自分で栽培しているのはどうして小さいの」と聞かれることがあります。
 これは、植えたままで剪定せずに栽培しているからです。毎年大きな実をつけさせようと思えば、1月に剪定する必要があります。前年の11月に実がなったところから枝先のほうの4〜5芽を残して剪定します。春になるとこの芽から枝を伸ばし、花を咲かせて実をつけます。



2月のお手入れ
 ミカンクリなど常緑果樹の苗木の植え付けは、3月中旬〜4月上旬です。

 植え付け1ヵ月前の2月に植え穴を掘り、有機物を入れて土づくりをしておきます。
 植え穴の大きさは直径1m、深さ60pとし、堆肥20sと苦土石灰1s、油粕1sを混ぜ合わせたのもを土とよく混和させながら埋め戻し、地面から20p程度に盛り上げておきます。

 ミカンの場合は、1本の成木で10〜152の広さが必要です。隣の木と3〜4mの間隔をあけましょう。
 クリは、成木1本で30〜402の広さが必要なので、隣の木と6〜7mあけて植えます。

 なお、クリは自家不和合性(同一の品種だけでは結実が悪くなる)が強いので、開花期が同じ他の品種と交互に植えます。



3月のお手入れ
 2月のお手入れのところでも書きましたが、ミカンクリなどの苗木の植え付けは3月中旬〜4月上旬です。2月に植え穴を掘り、しっかり土づくりをしておいたところに植え付けます。

 まず、植え穴を苗木の根が入る大きさに堀ります。苗木を植え穴に置き、根を四方に広げるようにして植え付け、少しずつ土を入れて根と土のあいだにすき間ができないように足で踏み込み、途中で一度かん水して根と土をなじませます。

 支柱を立て、植え穴の表面が少し盛り上がるくらいまで土をかぶせ、もう一度足で踏み込み、さらに乾燥防止のために堆肥やわらで苗木のまわりを覆い、たっぷりかん水してやります。

 なお、接ぎ木苗の場合は、必ず接ぎ木した部分が地上に出ているように植え付けます。
 このため、植え穴の深さを加減しておきましょう。



Copyright(c) Banraisha,Ltd. All rights reserved