わが家の野菜保存法

野菜は、収穫したらできるだけ早く食べるのが一番ですから、軟弱野菜やダイコン、ニンジン、カブラなどは、畑をよく見て大きくなった物から順に収穫します。シュンギクは立性のタネをまいて、株ごと収穫せずに摘み取ると、側枝が育って長く収穫できます。また、時期を少しずつずらしてタネをまいたり、早生や晩生の品種を組み合わせてまくことも家庭菜園では大切です。
食べきれないくらい収穫したときは、上手に保存して使い切りましょう。



ハクサイ

結球がほぼ完了した頃に、畑に植わったままのハクサイを外葉で包み、ワラやひもでくくっておきます。まわりは霜などで傷みますが、結球部は長く置くことができます。

キャベツ

収穫適期に外葉を付けて収穫し、湿った新聞紙でくるんでポリ袋に入れ、ダンボール箱に詰めて保存します。

ダイコン

0℃以下に気温が下がると、地上に出ている部分は凍ってしまいます。また、収穫が遅くなるとス入りになるので、凍てがきつくなる前や雪が降る前に掘り上げます。
畑に30pほどの深さの穴を掘り、モミガラやワラを敷いて、葉を切り落としたダイコンを横に並べ、上にもワラをのせてから土をかぶせます。取り出すための穴を横に開けて、雨など水が入らないようにビニールでおおいます。必要なときに横穴から手を入れて取り出します。

カリフラワー

外葉で花蕾(からい)を包み光線が当たらないようにすると、収穫期を延ばすことができますし、白い色を保つことができます。また、出荷用ではありませんので、大きくなってから収穫してもおいしく、たっぷりと食べることができます。

ネギ

霜が降りる頃には収穫し、小分けして湿った新聞紙に包み、ビニール袋に入れて10〜15℃の冷暗所に置きます。

ニンジン

ニンジンは寒さに強く、葉はとけてしまいますが、雪の下でも生き生きしていて、かえって甘さを増しておいしくなります。
雪が降らず凍てのきついところでは、モミガラやワラをたっぷりかぶせておけば畑で置くことができますし、雪の積もるところでは、在処が判るようにさえしておけば、雪の中でも畑に置くことができます。

ホウレンソウ

ホウレンソウのような葉ものの野菜たちは、霜にあうと甘みを増し、センイもやわらかくなっておいしくなります。これは、寒さにあうと生長を止め、冬を越せるように体内に糖を増やして耐寒性を高めるためです。
ホウレンソウの糖度を9〜10に高めるには、土の深さ10pの地温が5℃以下になる日が5日間続く必要があるという試験結果があります。収穫は寒さにあわせてからにしましょう。
葉ものの野菜は、雪の下ではずるけて(とけて)しまうので雪が降る前に収穫し、湿った新聞紙に包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫や冷暗所に置きましょう。こうすると7〜14日は保存できますが、ビタミンCは5〜20%も減少するという報告もありますので、できるだけ早く食べるようにしましょう。

エチレンに注意

ハクサイや葉ものの野菜を横に寝かせて保存すると、植物ホルモンのエチレンが発生してしおれやすくなります。
新聞紙に包んでから、冷暗所に立てて並べておきましょう。