トウガンの栽培

ジャワ原産といわれ、生育適温は25〜30℃と高温を好み、乾燥にも強い野菜です。逆に低温には弱いので、育苗、生育初期の保温に注意が必要です。

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品種には早生トウガン、長トウガン、在来種がありますが、最近はミニの品種も売り出されています。

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生育初期に、肥料のチッソ成分が多すぎると過繁茂になって着果が悪くなります。このため、元肥は1株あたり有機配合肥料を50g程度与え、追肥として1番果の直径が10〜15pくらいになったときに20gを与える程度に抑えます。

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タネは皮が厚く水分の吸収が悪いので一昼夜水に浸しておき、5月中旬、株間120p間隔に、1ヵ所に3〜5粒まきます。覆土した後、ビニールか紙キャップをかけて保温します。

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本葉2枚の頃に、生育のよいものを1本残してあとは間引きします。本葉5〜6枚で摘心し、子づるを4本出させて孫づるに実をならせます。人工受粉をして確実に実をつけましょう。

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開花後25〜30日程度で若取りできます。完熟果を取るときは、開花後45〜50日程度で、果皮の白毛が落ち白い粉が現れてきたら収穫の適期です。