ハヤトウリの栽培

熱帯アメリカ原産で、アメリカから鹿児島県に導入され「薩摩隼人(さつまはやと)」にちなんで命名されました。1株で100個収穫できるといわれるほどで、栽培も簡単な野菜です。
糠漬けやサラダなどで、淡泊な味と歯切れのよさを楽しむことができます。

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品種は白色種と緑色種とがあり、白色種のほうが青臭味が少なく好まれます。前年収穫した果実をタネとして使います。種苗店等でも購入できます。

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低温に弱いので晩霜期を過ぎてから植え付け、霜が下りるまでに収穫を終えます。

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元肥は1株あたり油粕200g程度を与え、追肥は子づると孫づるが伸びる頃に、株から少し離して100g程度与えます。

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5月下旬〜6月上旬、実から芽が10p程度伸びた時、5m×5m間隔に、芽をいためないように気をつけて、半分くらい実が見えている程度に浅く埋め込みます。

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仕立て方には、地這い仕立てと棚(支柱)仕立てがあります。
本葉5〜6枚で摘心し、子づるを2本伸ばし、22〜23節で再度摘心して孫づるに実を付けさせます。

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日が短くなると実を付けるので、早く植えても収穫時期は秋になります。夏の間はつるばかり伸び、なかなか花が咲きませんが、涼しくなると花を咲かせ、9月の終わり頃からたくさんの実が収穫できます。