スイカの栽培 | |
今年は、奈良県にある種苗業者が出して、大変おいしいと評判の「祭ばやし777」という新品種のスイカの栽培に挑戦しようと思っています。 |
砂土よりも壌土から粘質壌土のほうが、品質のよいスイカができます。さらに、そうした土壌の畑でも排水のよい場所を選びましょう。
スイカは連作を嫌う野菜です。自根苗では5年以上間隔をあけますが、接ぎ木苗でも2〜3年は栽培していないところを利用し、連作は避けます。
苗を植えたら保温のために紙キャップをかぶせてやります。苗が大きくなってきたら、キャップの頂部を徐々に破り外気になれさせ、低温にあう心配がなくなったらキャップをはずします。
元肥は有機配合肥料を10m2あたり1s程度とひかえ目に与え、施肥は追肥を主体にします。1番花の着果後すぐと30日後に、つるが伸びている場所に10m2あたり1sの有機質肥料を追肥として与えます。
本葉5枚の頃に親づるを摘心して子づるを4〜5本伸ばし、16〜20節の間に着果させます。これより前の節に着果させると玉が小さく扁平果になりやすく、後の節に着果させると、玉がふくらみすぎて変形果、空洞果、裂果になりやすいのです。
しかし、家庭で食べるスイカはそんなに難しく考えないで、1日でも早く収穫できるように、少し早めから着果させてもいいでしょう。
着果を確実にするため人工受粉をします。開花日の早朝、雄花の花粉を雌花の柱頭に受粉してやります。このとき、雌花の柱頭にキズをつけないように気をつけます。受粉した雌花の側に棒を立て、開花日を書いたビニールテープをくくりつけておくと、収穫するときの目安になります。
大玉スイカでは1株に2玉、小玉スイカでは1株に5玉程度の収穫をめざしましょう。
玉の直径が15pくらいのときに玉直しをします。玉の前後のつるをそっと持ち上げて玉の向きを変え、色むらと玉の丸みを直してやります。
開花から40〜45日(小玉では30〜35日)くらいで収穫できます。玉の近くの巻づるが褐変し、玉をたたいときに重い濁音がすると成熟しているといわれています。開花日とこれらを参考にして収穫時期を決めてください。経験を積めば、おいしくなったときに収穫できるようになります。