安永の椿

ドイツ、ドレスデンのピルニッツ庭園に咲き誇る巨大な薮椿は、冬になるとそれを超える大きな温室ドームにすっぽり覆われることで有名です。しかし、その案内板には「日本から来た」とあるだけで、正確なルーツは不明とされています。

本書ではその椿のルーツを追い、緻密な調査の結果、著者なりの結論を導きだしたのです。ピルニッツ庭園の椿は、江戸時代(17世紀、徳川家治の代)、長崎(出島)を訪れたスウェーデン人植物学者トゥーンベリーが持ち帰ったものだった……。

“椿伝説”の謎を追って綿密な時代考証を重ねた壮大な歴史ロマン小説。

著:柄戸正

判型:四六判 並製

1,320円(税抜)

総頁:184ページ

発行:2012年11月9


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