ガリヴァーの訪れた国 マリアンヌ・ノースの明治八年日本紀行

イザベラ・バード、ゴードン・カミングとともに明治初期、開国間もない日本にやってきた世界的女性探検家にして植物画家、マリアンヌ・ノース。彼女が書き残した手記を手がかりに、旅に生きたその半生を描く本邦初の決定版評伝。

マリアンヌ・ノース(1830-1890)は、イギリス南部のヘイスティングス生まれ。ヴィクトリア女王の 時代、生涯にわたって世界中を探検旅行し、おびただしい植物絵画を残した。ようやく写真が発明されたかどうかの時代の絵画は、旅行記録としても貴重なものだった。明治初期、日本を訪れた彼女は、藤の花に縁取られた富士山の絵も描き残していたのだ。大柄な西洋人女性の彼女が、「小人」のような日本人たちの好奇の目にさらされながら旅した様子など、当時の日本が生き生きと描かれている。

本書の装画は、ノース自身の手になる「富士山遠景と藤」(キュー王立植物園、マリアンヌ・ノース・ギャラリー所蔵)。

著者:柄戸

判型:四六判並製

1,320円(税込)

総頁:172ページ

発行:2014年9月30


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