とくに連作を嫌う野菜です。接木でない自根苗の場合は5年以上スイカを植えていない畑に植え付けます。接木苗の場合でも、出来れば2〜3年間隔のあいた畑に植え付けます。 苗を植え付ける場所をかまぼこ型に少し土を盛っておき、そこに植えます。植えたあと、保温のために紙キャップをかぶせてやり、苗が大きくなればキャップの頂部を徐々に破り、外気になれさせていきます。
本葉が5枚出たら親づるを摘心して子づるを4〜5本伸ばします。子づるの6〜9節にも実がつきますがこれは取り除き、子づるの16〜20節前後につく実を太らせます。 早く実を付けると玉が小さく扁平果になりやすく、また、あまり遅くに実をつけると、玉が膨らみすぎて変形果、空洞果、裂果になります。大玉のスイカでは1株に2玉、小玉スイカでは1株に5玉程度の収穫をめざしましょう。
大玉のスイカは花が咲いてから40〜45日、小玉のスイカは30〜35日くらいで収穫できます。葉が茂ってしまうと、どこに実があるのかわからなくなるので、実の近くに目印の支柱を立てます。 また花が咲いたとき、開花の日を書いたビニールテープを近くの茎にくくりつけ、収穫の目安にします。 実が直径15cmくらいのとき、「玉直し」といって果実の前後のつるをそっと持ち上げて向きを変え、色むらと玉の丸みを直します。
スイカの収穫適期を見分けるのはなかなか難しいものです。実のすぐ近くのつるが褐色に変わっていること、また、実を叩いたときに軽い音がしたらまだ未熟なので、重い感じの、いわば「濁音」がするようになってから収穫しましょう。 家庭菜園の場合は大きくなってくると早く切ってみたくなりますが、早取りして失敗するよりも少し過熟気味で収穫するほうが無難です。よく熟れたスイカは何かに当たるとパカッと割れてしまうので、ていねいに取り扱いましょう。