ハボタン
ハボタンにはキャベツに似て葉が丸い東京丸葉系、葉のふちが細かく縮れているちりめん系、東京丸葉とちりめんの中間となる大阪丸葉系、葉に切れ込みが入る切れ葉系などさまざまなタイプがあります。昔からお正月の花として紅白のハボタンが使われきましたが、最近では多様な品種がつくられ、冬の花壇や鉢植えとして利用されています。
発芽適温は20〜25℃です。F1の品種(一代交配種)はタネまきが遅れると十分な葉数が確保されず、みすぼらしいハボタンになってしまうので、必ず8月1日〜5日の間にタネをまきます。
2〜4cm間隔にタネをまき、タネがかくれる程度にうすく覆土し、発芽するまでの3〜4日は黒いカンレイシャ(寒冷紗)などで覆いをします。発芽が揃ったらカンレイシャを取り除き、生育のよい苗を残して間引きをします。その後は徒長しないよう水のやりすぎに注意します。タネまき後、20〜30日(8月末)の本葉2〜3枚の頃、2号ポットに移植します。その3日後に草丈の伸長を抑える植物生長抑制剤(例えばビーナイン100〜200倍液)を霧吹き器でかけてやります。
根がポットに十分まわった9月中〜下旬、4号ポットに植え替えるか40〜45cm間隔で畑に植えて育てます。
こうして育てたハボタンが11月中旬に本葉16〜18枚、着色部分が8〜10cmになれば花壇やプランターに植え付けます。
パンジー
パンジーは7月下旬にタネをまけば10月中旬、8月上旬にまけば10月下旬、8月下旬にまけば11月上旬から花を咲かせることができます。苗の必要な時期を考えてタネをまきましょう。
タネを購入したらまく直前まで冷蔵庫で保存しておくと、発芽が揃います。
育苗箱にタネをまいたら、荒いバーミキュライトなどで軽く覆土します。20℃前後で管理すれば4〜5日で発芽しますが、温度が高すぎると発芽しにくいので涼しいところで管理するように気をつけます。発芽後もカンレイシャなどを利用してなるべく涼しいところで育てます。タネまき後30〜40日で本葉2〜3枚の頃に3号ポットに植え替えてやります。
ビオラ
パンジーとほぼ同じ方法で管理しますが、パンジーよりも徒長しやすいので、発芽後は十分に光をあて徒長しないように育てます。
デージー
8月下旬がタネまきの適期です。品種によって発芽率の悪いものがあるので、タネは少し多めに用意します。
デージーのタネは好光性なので覆土はしませんが、乾燥に弱いのでカンレイシャなどで日除けをします。カンレイシャは発芽したらすぐに取り除いてやります。なお、デージーのタネは細かいので、かん水は噴霧器か下部からの底面給水でおこないます。
発芽後1ヵ月して、本葉が4枚になったら3号ポットに植え替えます。
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