ウメのお手入れ
4月
虫と病気に気をつけて

 芽吹くと同時にアブラムシが発生しやすいので、芽吹いたら出来るだけ早く殺虫剤を散布しましょう。葉が巻いてからでは遅すぎます。

 また、4月中旬〜5月上旬には実に斑点が出来る黒星病を予防するため、殺菌剤を散布します。

 

5月
5月中旬〜下旬に落果が起こる

 ウメの生理落果が起こる時期にはふたつの山があります。第1回は、果実が小豆粒ほどになった頃、第2回は5月中旬〜下旬の硬核期です。第1回目の落果は養分不足か、樹勢が強くて新しい枝が伸び、養分が取られる場合に起こります。

 第2回目の落果は窒素肥料のやりすぎ、日照不足、病害虫の多発の場合に起こりやすくなります。
 対策としては、日頃からの施肥の適正化や病害虫対策、適正な摘果などが大切です。


6月
目的にあわせた収穫時期を

 ウメは加工の目的にあわせて、適した時期に収穫します。
 梅酒用、梅シロップ用は青いうちに。
 梅干し用はそれより数日後、緑色がうすくなってわずかに黄色く色づくころに。
 ジャム用は完全に黄色く熟してから収穫します。

 収穫の直後にお礼肥えとして、成木1本あたり2kgの肥料を与えます。


11月
施肥と剪定

 ウメは他の落葉果樹に比べて根の活動が早くはじまり、12月には根が伸び始めます。
 このため11月に、成木1本当たり5s程度の有機配合肥料を花肥として与えます。

 剪定も11月下旬〜12月中旬に行います。とくに、暖冬の年は遅れないように気をつけます。年によっては葉が付いていることもありますが、かまわず剪定してください。

 ウメは短かい枝(3〜15p)、中位の枝(15〜25p)に良い実を多く付けるので、これらの枝を残します。25p以上の長い枝は、2分の1〜3分の1に切ります。なお、徒長枝は全部切り取ります。


12月
休眠期の害虫防除を忘れずに

 カイガラムシ類やハダニ類を対象に休眠期防除を行います。この防除はウメにとっては欠かせない作業です。

 石灰硫黄合剤7倍液かマシン油乳剤30〜50倍液(水1リットルに対し33cc(30倍)〜20cc(50倍)の割合)をむらのないようにていねいに散布します。


2月
受粉樹がないときには

 ウメの品種の多くは、自家不結実性で結実には受粉樹が必要です。

 2月下旬〜3月上旬に花が咲きますが、適当な受粉樹がなかったり花粉が少なくて結実不良の心配がある場合は、相性のよい満開の枝(たとえば南高の場合は甲州最小)をポリバケツなどに活けて、ウメの木の株もとにおいてやると交配率が高まります。


3月
アブラムシの防除

 葉が展開するときは、アブラムシが発生しやすい時期です。

 被害が大きくなり葉が巻いてしまってからでは遅いので、発生初期にスミチオン乳剤(2000倍)などの殺虫剤を散布します。


 
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