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『絵で見て楽しむ!江戸っ子語のイキ・イナセ』
本体1,800円+税
ISBN978-4-946525-79-7笹間良彦 著画
四六判/約240頁
■著者のことば より
粋でいなせで義侠心に厚く、しかし暴力的なものを嫌う、情にもろいのが
江戸っ子であった。江戸っ子が話す口調は、発音の勢いが良く、略語を好
み、また特有の訛りもあった。「江戸っ子は五月の鯉の吹流し、口先ばか
りで腸はなし」などと言われ、これは口の利き方は威勢が良いが、悪だく
みを腹に蔵することはないという意で、江戸っ子気質と江戸っ子語の特徴
を良く表している。この口調は明治・大正・昭和と受け継がれてきたが、
新造語が次々と生まれる現代では、このような江戸っ子ことばも滅びつつ
ある。地域の文化を残す運動が高まっているが、江戸・東京も日本を代表
する一つの文化地域である。文化はことばそのものであり、本書のささや
かな役割も、そこにあると考える。楽しみながら江戸っ子ことばの玉手箱
を開いて味わっていただければ幸いである。頁見本