
『コミュニケーションデザイン2・共生のデザイン』
本体2,800円+税
ISBN978-4-86361-015-6
A4変型(263×191mm)・上製本/112頁
人と環境、人と生きもの、人と人を優しく結びつけ
共に生きる日本と世界のデザインの数々!
「共生のデザイン」序文より
環境が生物に対して与える「意味」として使われていた「アフォーダンス」は造られたものの形や色、材質で扱い方を示すことばとして用いられた。ドアの取っ手の多くはその握り方まではアフォーダンスしているといえる。しかし、ドアの押す引くを容易にわからせるというアフォーダンスを持つドアは少ない。
「もの」や「環境」が適切なアフォーダンスを持つことで、使い心地の良さや関わりの快適感をもたらすし、人・生きもの・環境との間に共生の関係が生まれる。本巻では、人と自然の豊かな共存、人と地球に優しい環境づくり、障害者と健常者の自然な交歓などアフォーダンスの可能性を促進するデザイン、あるいは未来に新しい輝きを見せてくれる「共生」のデザインを例証する。
本書の構成
- 空中洞窟遊具
 - 車いすで楽しめる環境デザイン
 - テディベアに彩られたチューリッヒ市
 - 道路と融合させた商店街
 - 官民連携のアートによる街の再生
 - まちを動かす新交通「トラム」
 - 進化する地下鉄・ターミナルサイン
 - 自然な歩行パターンに沿って配置した
絵タイルサイン - 環境に同化するサイン
 - 植栽による景観サイン
 - さいたま新都心にひろがる森
―― けやき広場 - オーガニックとメカニック:東京銀座の
新景観 - ビル街に出現した新しい自然
 - 都心をうるおす緑の広場
 - ソーシャル志向のプランニング
 - 都市機能の共生デザイン――リヨン
 - パブリックアートの新生面を拓いた
「ファーレ立川」 - 変化する表情を持つ硝子工場
 - 「海」をテーマにした新聞印刷工場
 - 江戸と現代が融合する美術印刷工場
 - 〈素材と表現〉がもたらす共生環境
 - オリベッティのトータルデザイン
 - 「絆」を育む家
 - 環境共生住宅として甦った公営住宅
 - フランスでおきたエコミュージアム
 - 教室でない教室
 - 蔵を集めた商業空間
 - 民家再生
 - 再構築された小布施の原風景
 - 伝統風景を複合化した池田満寿夫美術館
 - 埋め立て直前で甦った八幡堀
 - 川にとけ込む―― 共生環境
 - 人にも動物にもやさしい社会を
 - シティーバイクによる共生環境
 - エコ意識を演出する空鈴(coo-lin)
 - 禁煙・喫煙タイルサイン
 - もう一つの目「点字」が拡げる生活
 - 点字が共用を可能にした券売機
 - ドアの「押す・引く」表示デザイン
 
おすすめしたい読者
- デザイナー
		
- 情報デザイン
 - ビジュアルデザイン
 - グラフィックデザイン
 - プロダクトデザイン
 - サインデザイン・絵文字など
 
 - 建築家
 - 保安・防災関係者
 - 福祉関係者
 - 学校・自治体・行政
 - 産業界の商品開発部門
 - 広告・宣伝関係者
 
頁見本
動物たちの保護施設:ティアハイムベルリン

頁見本
車いすで楽しめる環境デザイン

頁見本
テディベアに彩られたチューリッヒ市
